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米物語

高瀬家では農林48号を中心に育て、近年では希少品種の栽培にも力を入れています。

農林48号

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農林8号と陸羽132号の交配種。昭和24年に開発。富山、栃木、山梨で推奨されて生産されるが、出穂が遅く冷害イモチ病に弱く、乳白色の粒と未熟米、胴割れになりやすい為次第に姿を消すこととなる。しかし農家の弛まぬ努力と情熱、生産技術の進歩で品質向上し、魚沼産コシヒカリにも劣らない米としてテレビ等で話題になり復活。地元山梨では親しみを込めて『よんぱち』と呼ばれている。現在では山梨県北杜市武川村周辺での生産が確認されているが、生産者が少ないこともあり『幻の米』として愛され続けている。

​Design story・・・

『合鴨農法米(つがいの合鴨)』

合鴨のイメージ写真でマルタカパッケージさんに構図を伝え、古風に仕上げてデザインして頂きました。既製のクラフト米袋から鮮度保持、高級感溢れるオリジナル米袋。そんなことしても売れないと両親に大反対されつつ作りましたが、お客様には好評をいただき、作ってよかったと思っています。

 

『しらさき米』

白鷺、韮崎、韮鷺、しらさき…駄洒落から生まれたお米ブランド名。韮崎で農林48号を広げたくて構想。地主の協力もあり、試行錯誤しながら品質、効率を両立させた農法を確立しました。昔から農に関わる鳥、神聖で縁起の良い鳥『白鷺』多くの白鷺が棲息している韮崎の七里岩周辺を、街の漫画家「石川飛鳥」さんに古風にデザインして頂きました。合鴨、白鷺、ふくろう。鳥の神様は鳳凰です。

農林48号のお酒『鳳凰の羽ばたき』2021年製造予定です。

『梟北米(きょうほくまい)』

しらさき米は韮崎と白鷺を掛けて誕生しました。しらさき米と同じ農法で作った北杜市産のお米を『しらさき米』と呼ぶことを許せない気持ちから考え出しました。

その昔、韮崎市・北杜市は峡北地域と呼ばれていました。フクロウは現北杜市の市鳥であり、漢字の梟は音読みで『キョウ』と言います。峡北米、梟北米と掛けて誕生しました。

デザイン 石川飛鳥

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農林22号

コシヒカリの母親。

美味しいお米の先祖『西の旭』の血を継ぐ良食味品種。程よい粘りとあっさりした食感で、噛むと甘みが増して後引く美味しさが特徴。丈が長く綺麗で迫力のある稲姿だが、それ故倒伏しやすい。

​栽培も難しいことから生産者が減少しているが、山梨県の推奨品種として現在も細々と作られている。

​Design story・・・

『平和の富士』

七里岩米物語第三弾。

農林48号の兄嫁にあたる農林22号。七里岩といえば南端の関東三大平和観音像の1つ、韮崎平和観世音菩薩像。そこから見える絶景の富士山をデザインして頂きました。2月23日は富士山の日。22号なので「ふじ」と繋がります。農林22号のお酒『富士の頂き』を作るかは未定。

デザイン 石川飛鳥

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亀の尾

山形県の篤農家、阿部亀治氏により発見・育成されたお米。

『東の亀の尾』と呼ばれ、現在の良食味品種コシヒカリ、農林48号、ひとめぼれ、つや姫等のご先祖様。味の良さから大正時代に広く栽培されたが、農薬・化学肥料を使う現代農業に合わず、栽培も難しいため姿を消す。

甘み、粘り、香りは弱いが、しっかりとした粒感で淡白な味わい。

​漫画『夏子の酒』をきっかけに酒米としての需要が増え、また料理業界からも見直され食用米としても復活した奇跡のお米。

Design story・・・

『七里の亀』

七里岩米物語の第二弾。

農林48号の祖父にあたる「亀の尾」七里岩には「おかめ岩」が存在します。さらに七里岩の穴山町では、昔田んぼの水害を防ぐために亀に似た石を「縁起がいいぞ!」と並べて堤を作り田んぼを生き返らせ豊作となった話がつたえられています。デザインの亀には小さな角があり、亀の神様で北斗七星の玄武神に繋がります。亀の尾のオリジナル清酒『玄武の輝き』

デザイン 石川飛鳥

農林1号

農林48号の兄。

品種 農林1号(昭和6年生まれ)

コシヒカリの親。

国、農林水産省が関わって研究開発された水稲品種の第1号。

新潟県長岡市の農業試験場で誕生。極早生種で耐冷性、良食味、多収量。当時の北陸米は品質が上がらず海外米に圧される程だったが、農林1号の登場によって激変。冷害や第二次大戦の戦中戦後の飢餓をも救った伝説的なお米。

(高瀬さんのこじつけ小話)

『いの1番』お釈迦様のもとに1番に駆けつけた千支は、実は猪。

止まれず通りすぎて1番最後になったとさ。

Design story・・・

『猪【いとよろし】』

七里岩お米物語第4弾

花札の猪をモチーフに、韮崎市の市花である『蓮華ツツジ』を萩に変えて入れ込みました。

また猪と農林1号の1を関連付ける為『いの一番』を使いました。本来は、いろはにほへと…の最初が『い』であることを指す意味ですが、干支の昔話を使いました。

デザイン 石川飛鳥

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コシヒカリ

品種コシヒカリ(農林100号)(昭和31年生まれ)

農林48号の甥。

新潟県で農林1号と農林22号を交配。その後福井県で育成研究

されて誕生。正式登録名は農林100号。人気·味·生産量において他品種の追随を許さない。

日本人の誰もが知っているお米界のキング。甘み、粘り、香り、

艶すべてが高いレベルで優れる。

(高瀬さんのこじつけ小話)

コシヒカリの中にはシカが隠れて

居ます。目を丸くして、

シッカり見て、見つけてみましょう。

Design story・・・

鹿【しかとよろし】

七里岩お米物語第5弾

花札の鹿をモチーフに、私の駄洒落代名詞の『カモミール』をもみじに変えて入れ込みました。

また鹿とコシヒカリを関連付けるのにかなり悩んで出てきた答えが『簡単な、なぞなぞ』でした。

デザイン 石川飛鳥

陸羽132号

農林48号の父。

品種 陸羽132号(大正10年生まれ)

農林1号、農林48号の親。

秋田県の農業試験場陸羽支場で日本の人工交配品種のさきがけとして誕生。冷害に強く当時の東北水稲の期待の星。

かの宮沢賢治が深く関係したお米の1つであり、作品の中でも陸羽132号の事を詠んでいる。

食用米であるが、酒米としても人気のお米。

(高瀬さんのこじつけ小話)

空の羽と言えば飛行機や鳥!

陸の羽と言えば蝶を想像…して下さい!

Design story・・・

蝶【ちょうどよろし】

七里岩お米物語第6弾

花札の蝶をモチーフに、北杜市の市の花である『ひまわり』を牡丹に変えて入れ込みました。

また蝶と陸羽132号を関連付けることが一番難しく、空の羽を引き合いに、陸の羽は蝶であると強引に押しきることにしました。

デザイン 石川飛鳥

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農林8号

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農林48号の母。

品種 農林8号(昭和12年生まれ)

 

農林22号、農林48号の母系親。兵庫県の農業試験場で誕生。

美味しいお米のルーツ『愛国』、『旭』の血を継ぎ、特に葉いもち病抵抗性が強く、当時の交配品種の中では他の品種を圧倒する程傑出していた。

ゆえに多数の品種の母系として重用され、優良品種コシヒカリ、ササニシキも生まれた。

(高瀬さんのこじつけ小話)

農林8号、八ヶ岳唯一こじつけの要らない組み合わせ。2つとも八方美人!美しくて愛されていますね。

Design story・・・

八ヶ岳【やつぱりよろし】

七里岩お米物語第7弾

花札の芒に月、桜に幕、菊に盃をモチーフに北杜市の八ヶ岳をバックに配置した、次世代の花札を創造したようなデザインとなりました。

韮崎市・北杜市は桜の名所が沢山あり、また酒蔵も沢山あります。

月見で一杯、花見で一杯したくなりますね。

八ヶ岳と農林8号の関連付けは容易でした。

デザイン 石川飛鳥

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